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真風たんみたさに、行ってきました。
お席は、3列目センター。舞台が近くて、びっくり!
シアタードラマシティでは何度か観劇しているけど…ここでこれだけ良いお席は、初めてでした。
ばっちり見えました。
なんか、ジェンヌさんと目が合ってしまう感じで、どぎまぎでした^ロ^;
「♪あぁ〜イネス、あぁ〜イネス♪」という、イシちゃんの歌がずっと頭の中で、グルグルしてます。

『コインブラ物語』
作:小林公平
監修・演出:酒井澄夫

小林公平氏が、四年前にポルトガルを旅行した際に古くから伝わる「
イネスの悲劇」に感動し脚本を書かれたとか。
実際は、1340年頃に隣国カステーリャの有力貴族の娘コンスタンサがドン・ペドロ王子のもとに嫁いできた時、コンスタンサの侍女としてついてきたイネスをペドロが見初めたところから始まるそうですが(歌劇10月号より)、時代を大航海時代に移し、コンスタンサが嫁ぐ前にすでにペドロとイネスが出会っていた設定にして、より宝塚らしく作られたそうです。

<キャスト>ペドロ(ポルトガル国の王子):轟悠、ビメンタ(カストロ国近衛隊長):涼紫央、イネス/ミランダ(ポルトガル王妃の侍女、のちにコンスタンサの侍女、オリバーレスの娘/盗賊団頭目アントニオの妹):蒼乃夕妃、カステラ(ポルトガル王妃、ペドロの母):万里柚美、ドン・アルフォンソ(ポルトガル国王、ペドロの父):にしき愛、オリバーレス(国一の貿易商、イネスの父):美稀千種、マルティネス(カストロ国王、コンスタンサの父):美城れん、テレサ(カストロ国王妃、コンスタンサの母):花愛瑞穂、フランシス船長(オリバーレスの貿易に関わる船長、コスタの育ての親):天緒圭花、コスタ(水夫頭、イザベラの恋人):夢乃聖夏、アントニオ(盗賊団「黒い風」の頭目、ミランダの兄):紅ゆずる、フェルナンド(アントニオの手下、ミランダの恋人):美弥るりか、コンサタンサ(カストロ国の姫、ビメンタの恋人):優香りこ、ロドリゲス(王アルフォンゾの側近):真風涼帆/ほか

<ストーリー>アルフォンゾ国王の即位20周年の式典の日、ペドロ王子は、美しい娘イネスと出会った。イネスの館を訪ね、そこにある愛の泉の水で口を清め接吻した二人は結ばれるという言い伝えに従う…。
そんな頃、アルフォンゾ王は、隣国カストロの姫コンスタンサとペドロ王子を政略結婚させ、国の安定をはかろうと本人の意志を無視しその縁談を決めてしまう。
そして、婚礼。その日、コンスタンサとペドロはある話をする。ペドロがイネスを想うようにコンスタンサもずっと以前から、自分の護衛をするビメンタ近衛隊長と想いを寄せあっていたと。そして、四人は当分は形だけはいまのまま暮らすことに。
ところが、王は、ペドロとコンスタンサが結婚以来ずっと寝室を別にしていたことをきき、ペドロの気持ちをコンスタンサに向けさせるため邪魔なイネスを暗殺することをロドリゲスに命じる。

そんな頃、黒い風という盗賊団が、イネスが住むオリバーレスの館を襲う計画を立てていた。その下調べに、手下のフェルナンドは、恋人で頭目の妹であるミランダとともにその館にいき、召使を拘束する。だが、イネスは、父が不在の時は修道院に身を寄せることになっていていなかった。イネスの衣服を着たミランダを見た召使は、あまりにイネスに似ていたため驚くのだった。愛の泉の話をきき、ミランダはフェルナンドを泉に誘うが、結局ミランダだけがその泉のある庭へ。イネスを暗殺に来たロドリゲス達は、ミランダをイネスと間違え殺してしまう。ミランダの死をフェルナンドは頭目のアントニオに伝えに…。
召使達は、ミランダをイネスとして葬り、イネスを救おうと考え…。
イネスが、盗賊団に殺されたと知ったペドロは、盗賊団を根絶やしに…。
 って感じで展開して行きます。
轟さんは、風格のある王子様。涼紫央は、その名の通り涼しげな王子様風の騎士。夢乃聖夏は、二幕で出番が多く、紅さんは、盗賊団の頭目で、ペドロに殺されてしまうのだけれど、悲しい生い立ちの役。元は、どこかの領主の家柄みたいだったし、金品を奪って貧しい人に分け与えていたり。(仲間もみんな殺されて哀しすぎ)二幕では、水夫とかをやってました。
蒼乃夕妃は、イネスのドレス姿が可憐で、ミランダは荒っぽいけど可愛らしくて。来年は、月組の新トップ霧矢大夢の相手役になります。
あと、コンスタンサの優香りこも姫らしくてよかったかも。美弥るりかは、なんかこぼれおちそうな大きな瞳で可愛いけど、男役でビシっと。
イザベラは、本当は水瀬千秋だったけど、いつからか代役夢妃杏瑠に。体調不良って話だけれど…ね。
今回の舞台で退団なのに。
真風涼帆が、まあいわゆる悪役。最後は自害するんですが。
国の利害を考えて動く有能な人なんだろうと。
見た目は無表情な、けれどうちには熱いものをもった人っぽかったです。

これ悲恋だから観客、結構泣いてらっしゃる方多かったです。もちろん、舞台上では泣きながら演じている熱演なんですけど。さすがに、恋愛話では泣けない私も、ぐっとくるものはありました。悲恋ながらもいいもの観させてもらった満足感がありました。
コスチュームプレイは、やはりヅカは期待通りです。歌も久しぶりに耳に残るくらいでした。

少しだけど、フィナーレのダンスもありました。
夢乃聖夏、真ん中で紅さん上手側、真風たん下手側で、三人が格好いい!

カテコ一回。イシちゃん無難にさらっと「本日は、ご観劇まことに有難うございました。またのお越しを…」って感じでした。

観客席に現われたのは、一回目、船長の天緒圭花と、水夫頭のコスタ役夢乃聖夏が。観客の一人にひざまづき、「お手をどうぞ」とかいって手をとっていました。夢乃さんだったのかな?
二回目は、盗賊団登場の場面。紅さんや美弥るりかや、蒼乃夕妃達。
三回目は、イシちゃんでした。ライトで照らされまぶしい…。

客席、後ろから五列くらいは空席でした。

華美な年配の方や普通の年配の方が多かった気がします。

(2009年10月23日14時開演を梅田芸術劇場シアタードラマシティにて観劇)
ダッシュで、帰宅。19時半に帰れていました!
タイトすぎ。